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ベントナイトは、19世紀に米国ワイオミング州フォードベントンで白亜紀(数億年前)の地層中から発見されました。
これはモンモリロナイトというスメクタイト系粘土鉱物を主成分とし、その他石英・クリストバライト・長石・ゼオライト等をわずかに含む膨潤・粘結機能を有する粘土です。
ベントナイトは、火山の噴火によって堆積した火山灰が温度・圧力と共に浸食・風化作用を受けること、あるいは地熱による熱水作用を受けることによって生成されました。
日本国内で産するベントナイトは大半が海底火山活動で噴出した緑色凝灰岩が温度・地圧・海水等の影響で一部が粘土化しベントナイト鉱床となっております。
ベントナイトの主成分であるモンモリロナイトは、厚さ約1ナノメートル(百万分の1㎜)幅がその20倍~200倍の大きさ
を示す極めて薄い板状結晶です。結晶は、シリカの4面体シート2枚とアルミナの8面体シートからなるサンドイッチ構造を形成しています。
モンモリロナイトは、結晶が幾重にも重なった層状構造を形成しております。
この結晶は負の電荷を帯びており、その負の電荷に見合うように結晶層間にNa⁺・K・Ca²⁺・Mg²⁺等の陽イオンが水分子を水和した状態で取り込まれております。
この陽イオンの種類によって層間の静電気的な結合力が変化し、ベントナイトが様々な物理化学的特性を発現する原因となります。
Na⁺イオンが主であるベントナイトをNa型ベントナイト、Ca²⁺イオンが主であるベントナイトをCa型ベントナイトといいます。
Na型ベントナイトは、膨潤性・増粘性に優れています。Ca型ベントナイトを処理した活性化ベントナイトは、Na型と同様な特性を示します。
① 水分子を容易に取り込む性質があります。水分子を取り込むと層間距離が大きくなるため膨潤します。
乾燥させると水分子を放出して硬化し、再び水と接触すると容易に水を取り込む反復性があります。
② 水が加わると分散性、増粘性、粘結性を呈します。
③ 結晶層間に陽イオンを有しており、この陽イオンは他の陽イオン(無機・有機)と容易に置き換わります。
④ 非常に微細な粒子の塊です。
(島根県大田市の採取場)
ニホンベントナイトとは、西日本で数少ない島根県の朝山で採掘された原鉱のみを使用して作られた、当社のベントナイト製品ブランド名です。
現在の採取場では、豊富な埋蔵量を誇っております。
採取される原鉱を分析して、各銘柄として最適なベントナイトを厳選しております。
出来上がった製品も徹底した品質管理をしておりますので安心してご使用頂けます。